今回は、こちらの論文を見てみます。ナノ秒レーザーでのバーストの影響を観察した結果です。
Influence of Nanosecond Pulse Bursts at High Repetition Rates on Ablation Process.
- Source: Journal of Laser Micro / Nanoengineering . Apr2021, Vol. 16 Issue 1, p14-18. 5p.
- Author(s): Linden, John; Cohen, Sharona; Berg, Yuval; Kotler, Zvi; Zalevsky, Zeev
概要
- ナノ秒レーザーで繰り返し周波数やバーストモードがどのようにアブレーションプロセスに影響するか確認
- 加工対象は、銅層を含む多層材料
- レーザーは、ナノ秒ファイバーレーザー、343nm、1-30ns、50-200kHz(5ns×3回のバーストモードも)
- ガルバノスキャナ、100mmfΘレンズを用い、スポットサイズ16µmでの加工
- pump-probeの原理で11ns毎に強度を取得。反射・散乱はフィルター付きPDで取得
結論
- PRR(pulse rep rate)によるフルエンスとビーム径を見ると、ともに高PRRで高まっている。
- 高いフルエンスでは、アブレーションレートは高まるが、プラズマシールディングの影響がでて、頭打ちになることもあり。
- バーストモードは、高加工効率には、効果的
所感
- パルスレーザーを用いると、高品質の加工ができるが、このように各パラメータ相互の影響をテストする必要がある。
- バーストモードは、高速加工に効果的