今回は、こちらのCIRPの論文。ナノ秒レーザーでの溶接です。
Procedia CIRP
Volume 94, 2020, Pages 571-576
Nanosecond pulsed fiber laser as a tool for laser micro welding
Author links open overlay panelE.Haddada
J.HelmaA.OlowinskyaA.Gillnerab
https://doi.org/10.1016/j.procir.2020.09.077Get rights and content
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概要
- 溶接はCWやQCWレーザーで通常は行うが、熱影響の懸念がまだあるため、ナノ秒レーザーを試してみる
- ターゲットはバッテリーの電極の溶接
- 材料は2種類:CuSn6 on DC04, Cu-ETP on A199,5
- ナノ秒レーザー:SPI G4 EP-Z, 130W @ 1064nm, 8-2020ns,
- 評価は、溶接部の引張試験と導通検査
結論
- 線状の溶接では、十分な強度を得られないので、他の方法を検討する必要がある。
- 線をいくつか配置した溶接が有効
- Cu-ETPの溶接には、CuSn6と比較して高いエネルギーが必要で溶接速度も遅くなる
- さらなる加工条件の最適化が必要
- 導通検査では、生成される中間物質は限定的で、良い導電特性が得られている。
所感
- ナノ秒レーザーでも溶接できることは興味深い
- 速度はネックとなりそう
- 異種材料の溶接は、バッテリー以外でも今後需要が見込めそう