■ 特徴
原子間力顕微鏡(AFM : Atomic Force Microscopy)は、先端が尖った非常に微細な探針(カンチレバー)で試料表面をなぞり、検出される信号から、その形状や性質を測定する装置です。探針は、静止した状態の場合や高速に振動している場合があります。また、探針が試料を直接なぞる方法もありますし、非接触で原子間力を検出しながら測定するものもあります。高速に測定できる装置では、物質の変化をリアルタイムに観察できます。
・試料の表面構造や組成、物性(弾性率、粘弾性等)を測定可能
・ナノメートルオーダーの高い空間分解能
・物性の測定が可能
・オプションをつけることで元素分析等の解析も可能
■ 装置仕様
装置の主な仕様は下記の通りです。
測定範囲 | 100µm×100µm | |
高さ範囲 | 15µm | |
ビジョンシステム | CCDカメラ(AFMと同視野) | |
■ 適用例
以下の用途でのご利用が可能です。
・表面構造観察
・弾性率測定
・粘弾性測定
・力学物性分布測定
・構造ダイナミクス
■ 観察例
・薄膜観察
セラミック上のZnO薄膜観察像

・薄膜観察
金薄膜の表面観察像
