■ 特徴
走査電子顕微鏡(SEM : Scanning Electron Microscopy)は、電子銃から出た電子線が試料に当たった際に発する2次電子の情報を検出することで、試料の表面形状や組成等を観察・分析できる顕微鏡の一種です。
・高倍率での観察が可能
・画像処理技術を使うことで、コントラストの良いイメージの生成が可能
・電子線の加速電圧を変えることで、広い範囲の材料、視野での対応が可能
・オプションをつけることで元素分析等の解析も可能
■ 装置仕様
装置の主な仕様は下記の通りです。
項目 | 値 |
視野 | 約3mm×2.5mm程度(最大) |
分解能 | 8nm |
サンプルサイズ | 約30mm×30mm×5mm程度(最大) |
■ 適用例
以下の用途でのご利用が可能です。
・表面観察
・断面観察
・膜表面観察
・粒径測定
・微小穴径測定
■ 観察例
・細管のスリット観察
細いステンレスチューブに加工されたスリットを観察した結果です。スリット断面の様子を観察できます。
・らせん形状の観察
ステンレス細管の外周にらせん形状をレーザーにて微細加工した結果の観察画像です。形状の様子や表面粗さを詳しく観察できます。
生物の観察
低真空状態で生物などの有機物の観察もできます。特別な表面処理なしに、生物そのものの様子をリアルに観察できます。